建築用語集       

匠 総合事務所提供

屋根
(やね)


 建物を日射や雨風から防ぐために設けられた最上部の覆い。外壁と共に建物の外観を決定付ける大きな要素である。屋根の最も高い部分をという。

 木構造の建物では勾配のある屋根をのせるのが普通で、屋根の形によって切り妻寄せ棟入母屋など様々な呼称がある。また、屋根葺き材もコロニアル①亜鉛鉄板ガルバリウム鋼板と様々ある。  

 瓦葺きでは4/10、コロニアル葺きでは3/10、鉄板葺きでは1.5/10以上の勾配がないと、雨漏りの原因になる。なお、下地に敷くアスファルト・ルーフィングと、瓦などの仕上げ材とが協働して雨漏りを防いでいる。  

 鉄骨造鉄筋コンクリート造の建物では、陸屋根を用いることが多く、屋上階は三角にとんがった屋根型ではなく平である。陸屋根では、アスファルト防水もしくはシート防水が使われる。  

 どんな建物でも、準防火地域ではもちろん22条地域であれば、屋根には防火性能が要求される。

参考:螻羽

広告

図は理工学社「日本の瓦屋根」から

広告