建築用語集       

匠 総合事務所提供

鉄筋コンクリート(造)(てっきんコンクリート:ぞう)
RC(構)造(あーるしー:こうぞう)


 Reinforced Concrete Construction の頭文字を取ったもので、鉄筋コンクリート構造のこと。鉄筋を芯、コンクリートを被覆とした構造で、住宅から大規模な建築まで使われる。RC(構)造ともよばれる。

 多くは大規模な建築にもちいられ、まれに住宅建築にも使用される。ただし、地面に接する基礎は、住宅建築でも鉄筋コンクリートである。

 鉄筋は圧縮に弱いが、引っ張りに強く、コンクリートは引っ張りに弱いが、圧縮に強い。篭状にくんだ鉄筋を、コンクリートで被覆した構造で、両者の膨張率がほとんど同じことから、互いの弱点を補強し長所を使った構造物。また、鉄筋は空中では錆びていくが、アルカリ性のコンクリートに被覆されているので、錆びることもない。 

 柱やと床スラブをもつラーメン構造と、壁と床スラブからなる壁式構造がある。木構造に比べると、耐火構造としやすいが、建物の重さが大きくなる。

 最近は鉄筋をたくさん入れるようになってきたので、鉄筋が互いに邪魔して、コンクリートを型枠の隅々まで充分にまわすのが困難になる傾向がある。

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ラーメンのRC構造

理工学社「建築用語辞典」から

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