木材で構造を構成する建築物を木構造といい、下記のものがある。
① 伝統工法:社寺仏閣など柱を通した貫を使う工法。五重塔などを除き、平屋しか作ることができず、藁(葺き)や茅(葺き)の農家や民家などにつかわれた。現在の普通の住宅には使われない。
② 木造軸組工法:現在、もっとも普通に使われている工法で、在来工法とも呼ばれる。柱と梁を組み合わせ、筋違(すじかい)と構造用合板などで耐力壁をつくるので、経済的である。
二階建てまでは4号建築物とよばれ、壁量計算をすれば構造計算は省略できる。木造三階建てでは構造計算が要求される。
③ 枠組み構造(=ツーバイフォー):2インチ×4インチの断面材、およびその倍数材をつかうので、ツーバイフォーとよばれる。柱がなく壁が構造を支えるので、枠組壁構法ともいう。
④ 丸太組工法(=ログハウス):丸太もしくは太鼓①を積み上げて外壁とした建物で、セルフビルドの対象として流行し始めた。
⑤ 大断面のラーメン構造:集成材の太い柱と梁をつかって、鉄骨造と同じように作る工法。接合部には金属を使って、剛性を高めている。
参考:鉄筋コンクリート造
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