1階と2階を貫通する柱で、通常は2階の4隅に使われる4本の柱。
管柱が3寸5分(105ミリ)角であるのに対して、構造上の細長比の関係から、4寸(120ミリ)角が使われる。通し柱には梁や胴差がからんでくるため、断面欠損が大きくなりがちである。
柱の断面積の1/3以上を欠き取ることは、構造耐力が低下するので許されていない。しかし、間取りの中央部分に通し柱を設けると、四方から胴差が絡んでくるため、大きく断面欠損されることがある。その場合には、金物や木材等による添え板補強などをしなければならない。
通し柱を配置する位置を間違えると、建て方ができなくなることがある。そのため、通し柱は建物の4隅に配置されることが多い。
参考:有効細長比
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A 野地(板) B 棟木 C 棟束 D 母屋 E 軒桁 F 小屋束 G 垂木 H 梁 I 窓台 J 窓楣(まどまぐさ) K 二階根太 L 胴差 M 通し柱 N 管柱 O 間柱 P 筋違 Q 土台 R 根太 S 大曳き(大引き) T 束 U 基礎
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