部材の細長さをあらわす比率を細長比といい、断面の最小二次率半径に対する、座屈長さの比を有効細長比という。構造設計上の概念である。
この数字が大きいほど細長い部材だと言うことになる。また、柱の太さが変わらなければ、横架材間の距離が長いほどを、細長比は大きくなる。有効細長比が大きいと、部材が座屈する恐れがある。
木造軸組工法の構造耐力上、主要な部分である柱の有効細長比は、150以下とするよう建築基準法は求めている。105角の柱は横架材間の距離が4540を、120の柱は5190を超えると、150以上になってしまう。
鉄骨造の構造耐力上、主要な部分である圧縮材の有効細長比は、柱で200以下、柱以外で250以下とする。
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