建築用語集       

匠 総合事務所提供

背割り
(せわり)


① 芯持ち柱の中心まで目を入れること、または入れた鋸目。  

 芯持ち柱は乾燥の過程で、表面にヒビが入りやすい。柱の表面にヒビや割れを出さないために、見付きと反対側(=見返し)にからまで、中心部に達する深さに鋸目を入れること、または鋸目のことを背割りという。

 背割りを施したらを打ち放置し、乾燥によって背割りが開ききったら、それ以上動かないように千切りを入れるのを上仕事とする。

 背割りは見返し側に設けるので、壁の中になって見えないことが多い。

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② 区画整理をするときに使われる概念で、道路に囲まれた長方形の土地を、長辺に平行にかつ短辺の真ん中で分割すること、また、その分割線を背割線という。  

 敷地を細分化する場合には、背割線に直角に再分割する。そのため、道路の反対側の隣地境界線が背割線となり、背割線に沿って下水や路地②が作られたりした。

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