木材を切断するための道具で、細長い鋼板の片側もしくは両側に刃が切ってある。
片方だけに刃のあるのは片刃鋸(かたばのこ)といい、両側に刃のあるのを両刃鋸(りょうばのこ)という。刃は歯振りといって、一本おきに左右に振られている。
木材の繊維を直角に切断する横引きと、平行に切断する縦挽きがある。使うに従って刃が減るので、目立てが必要である。
最近ではゼットソーなど、使い捨て鋸が普及したので、目立てなどの手入れは不要になった。
細かい細工は8寸など、荒仕事には1尺以上の鋸を使う。8寸とか1尺は鋸の長さでもあるが、8寸鋸でも尺鋸でも切られている刃の数は同じだから、8寸目とか尺目といって刃の大きさでもある。尺鋸に9寸目を切った鋸もある。
電動の丸鋸とゼットソーが広く普及したので、下の写真のような昔ながらの鋸は出番が少なくなった。
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