建築用語集       

匠 総合事務所提供

元(口)
(もと:くち)


 元とは立木だった時に、地面に近かった方。元口(もとくち)とも呼ばれる。

 木材は製材されて柱になっても、立木の時の性質を残している。天地を逆にすると、強度が落ちると言われている。  

 そのためか天地逆にすることは逆柱といって嫌われる。空に伸びていた方は、末(うら、すえ)と呼ばれる。

 材木屋などの厘場では乾燥を促進するために、天地逆さにして立ててある。そのため元が上部の逆柱状態で立っている。産地や等級などは読みやすいように、元から末へと書かれている。そのため、上棟時の柱の文字は、天地逆に書かれていることになる。

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