畳と壁のあいだに入れる部材である。
畳が左官に塗られた壁と直接に接すると、壁が負けて傷ついてしまう。また、真壁では柱面と壁面が揃っていないので、両者の面を一直線になるように揃え、畳を切り欠かないですむようにするために、入れるのが寄せである。
寄せは、床面よりあがる幅木とちがって、畳と同じ高さである。しかし、寄せは荒床(あらゆか)と密着していないので、畳との隙間を通して、床下から風が上りやすい。
寄せに近い畳の上を人が通ると、寄せと畳がすれて音のするときがある。いわゆる床鳴りとは違うが、気になるときには水蝋(イボタ)でこすると直ることが多い。
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