建築用語集       

匠 総合事務所提供

被り厚
(かぶりあつ)


 鉄筋コンクリートにおいて、基礎や躯体などの鉄筋がコンクリート表面からどれだけ離れているかを示す数字。たんに被りともいう。

 コンクリートはアルカリ性であるが、空気中の二酸化炭素と触れて徐々に中性化していく。その速度は、経年変化の平方根で表すことが出来る。

 コンクリートの中性化により、鉄筋が錆びるのを防いでいた効果が低下するのを見越して、建築基準法施行令は鉄筋の表面から、コンクリートの表面までの数字を下記のように定めている。

 被り厚が少ないと、打設時にコンクリートが型枠の隅々まで廻らないことがある。

耐力壁以外耐力壁
壁・床20ミリ30ミリ
柱・梁30ミリ
土に接する
壁・柱・床
40ミリ
基礎60ミリ
建築基準法施工令79条

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エクスナレッジ「建築知識」から借用

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