建築用語集       

匠 総合事務所提供

引掛け桟瓦
(ひっかけさんがわら)


 ふつうの住宅で使われるのこと。平瓦①とも呼ばれる。  

 普通の瓦は、瓦一枚一枚を釘打ちで固定せずに、瓦桟という細木を野地板のうえに敷き並べて、それに引掛ける形で瓦を止めている。そのために引掛け桟瓦と呼ばれる。桟瓦とも言われる。  

 瓦の裏側には、瓦桟に引掛けるための凸がついている。ただし、野地の中央に置かれる平瓦は、瓦桟に引掛けるだけだが、唐草瓦螻羽に使われる役物瓦は、一枚一枚釘止めされる。  

 昔の瓦は、野地板の上に土をおいて、土の上に瓦を置いたので、土葺き瓦と呼ばれた。  

 下の図は屋根の内側に使われる平瓦である。

広告

株式会社 石川商店のサイトから借用

広告