砥石をのせて安定した状態をつくるための木製の台。
砥石は砥台にのせて使うものだが、立って研ぐ場合には砥台の意味があまりない。
しゃがんで研ぐ場合には、下の図の台の斜めの部分 B を足で踏んで固定し、額を砥石の上に乗せるような気持ちで使う。なお、砥面(とづら)は常に平面を保たないと、刃物が丸刃になってしまう。
人造砥石は、使う前に吸水させるので、砥台が外れるほうがいい。下の図は人造砥石用の砥台である。砥石の長さよりAの部分を心もち短くつくっておき、砥台を反らせて嵌め込む。ただし天然の合せ砥の場合は、吸水させる必要はないから砥台が外れないようにした方が良い。
しゃがんで使うときは、砥石の上から力がかかっているし、B部分に足先をかけているので、砥石は絶対に動かなくなる。
鉋を研ぐ場合には Bの部分を右足で踏み、鑿の場合には柄を逃がすために左足で踏む。立って研ぐと、身体と砥石が一体化しないので、刃先に力がかからず丸刃になりやすい。
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