建築用語集       

匠 総合事務所提供

丸刃
(まるっぱ)


 鉋(かんな)などの 刃物を研いだときに、刃の表が平面にならず、曲面になってしまうこと。  

 下の図は刃の中央を切った図だが、左側は平面になっているが、右側は曲面になっている。右側のような刃先を丸刃という。  

 丸刃になると刃先の勾配が緩くなってしまい、刃の先端が木材に食い付かなくなり切れ味が落ちてしまう。  

 丸刃は研ぎ①の初心者が陥りやすく、手首や身体が一定の角度に固定されないので、おきる現象である。研ぎ慣れてくると、丸刃ではなくなってくる。  

 徒弟奉公の時代には「研ぎ3年」といって、3年で研げるようになると言われた。

 刃線の両端を丸めることはケチリンと呼び、違う現象である。

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