建築用語集       

匠 総合事務所提供

アーク溶接(あーくようせつ)
電気溶接(でんきようせつ)


 アーク溶接とは電気の放電現象(アーク放電)を利用し、同じ金属同士をつなぎ合わせる溶接法。

 母材である鋼材と電極(溶接棒、溶接ワイヤ、TIGトーチなど)の間に発生させたアークによってもたらされる高熱で、母材および溶加材(溶接ワイヤ、溶接棒)を溶融させて分子原子レベルで融合一体化する接合法であり接着とはまったく違う。電気溶接とも言われることもあるが、これには抵抗溶接も含まれる。

 鉄骨造の建物は溶接で成り立っており、溶接による接合への信頼が欠けると、構造耐力が成り立たない。部溶接への信頼を確保するために、有資格者による施工が法定されている。写真のような下向き溶接、横向き溶接、上向き溶接の順に難しくなると言われている。また、溶接が完全になされたどうかを確かめるために、超音波をあてて検査をする。建築では現場での溶接は少ない。

参考:突合わせ溶接隅肉溶接開先 

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