建築用語集       

匠 総合事務所提供

安全率
(あんぜんりつ)


 構造設計において、材料の基準強さと許容応力との比を安全率といい、材料の基準強さを許容応力で割ったもの。

 材質の経年劣化や使用される環境の違い、建築後に想定外の使われ方をされるなど、設計の前提と建築後の実際は一致するとは限らない。設計者の想定する使われ方は不確実性を含んでいる。そのため、実際にはある程度の余裕をもって設計されるが、その余裕分が安全率である。

 安全率を高く設定することは、設計時の想定が少なくしか現実に及んでいないことであり、必ずしも自慢できることではない。

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