建築用語集       

匠 総合事務所提供

設計(事務所)
(せっけい:じむしょ)


 物を企画・計画し、形にするための作業をすることを設計といい、建築物の設計をすることを生業としている組織を設計事務所という。一級建築士が設計者であることが多い。

 どんな建築物でも設計から出発するのだが、我が国の大工の棟梁はきわめて優秀なため、施工のみならず設計もできる者が多かった。また、建築の大学が木造軸組工法を教えられなかったので、大学卒の設計者は現場で役にたたなかった。

 独立した組織としての設計事務所は、建築確認をとるためだけに存在意義があった。しかし、最近の建築法規の複雑化にともなって、設計事務所の仕事が増えてきた。

 大規模な建築物にあっては、複雑で高度な設計が不可欠で、大手の設計事務所が担っていることが多い。しかし、これも施工会社の設計部が行う歴史があり、弱小の設計事務所は淘汰される傾向にある。

広告

広告