建築の設計と監理にかんする最高にして万能の資格だったが、耐震偽装事件をきっかけにして、一級建築士のうえに構造設計一級建築士と設備設計一級建築士が新設された。そのため、最高でもなく万能でもなくなってしまた。
ある規模以上の建物は、一級建築士の資格に加えて、構造の設計監理に関しては構造設計一級建築士の資格が、設備の設計監理に関しては設備設計一級建築士の資格が必要になった。いずれも一級建築士取得後、あらためて試験を受けなければ資格が取れない。
一級建築士を受験するには、建築関係の大学を卒業後、2年の実務経験が必要であった。現在では試験合格後に2年の実務経験をつめば登録できるようになった。
一級建築士の資格については、俗に足の裏のご飯粒と言われている。一級建築士の資格を取っても食えないし、取らないと(設計業界で生きて行くには)気持ちが悪い、という意味である。
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