大工の長、親方。現場の責任者。
かつて棟梁は請負者を兼ねて、建築主との対応から近隣対策まで、建築工事のすべてを取り仕切った。現在でも棟梁以外の大工は、木工作の従事者という職人である。
棟梁は大工職人を統括するだけではなく、若い見習を一人前の大工へと育てた親方でもあった。
上棟式の後、現場から棟梁の自宅もしくは下小屋まで、ねり歩くことを棟梁送りという。自宅では宴席が設けられ、職人たちには祝儀がふるまわれる。現場と自宅の間に、地元を仕切るヤクザがいる場合は、渡りを付けないと嫌がらせをされた。
現在では行われることはない。
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