建築用語集       

匠 総合事務所提供

蟻壁
(ありかべ)


 天井が高くなったときに、鴨居と天井の間にまわる蟻長押と天井の間の壁のこと。壁の仕上げと同じにすることが多い。

 10~12畳以上の書院建築に使われる。部屋の広さに応じて高くなった天井によって、間延びした感じになるのを押さえてくれる。また天井の造形が柱の位置から解放され、竿縁格天井の割り込みが楽になる。柱面や束面より出るのを定法とする。

 蟻壁の部分を照明ボックスとして、蛍光灯を仕込んだことがある。

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天井の下で欄間の上の白い部分が蟻壁

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