セメントにたいする水の重量比で、W/Cと記し、%で表す。水セメント比はコンクリートの強度に関係する。
セメントが硬化するのに必要な水の量は、セメント重量の約40%である。それ以外の水は遊離水となる。ただし、水セメント比が40%の生コンでは、打設後に水分が蒸発すると、硬化に必要な水分が不足して、強度が出ないことがある。
水セメント比は50%が理想だが、少量の生コンを特別の数値に指定することは、生コン工場が対応してくれないだろう。また、施工性が悪く現場は嫌うだろう。
通常は、水セメント比は55%~60%をつかうので、遊離水対策が必要である。打設後にはバイブ(レーター)をかけたり、型枠を叩くなどの対応が不可欠である。
同じ水セメント比であれば短期的な強度は同じだが、遊離水が多いとひび割れが入りやすく、コンクリートの耐久性が短くなる。
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