道具屋から買って直ぐ使えるように、仕立てて売られている大工道具のこと。かつての大工道具は、買ってもそのままでは使えなかった。その典型は鉋で、当初は刃しか売っておらず、台にすげるのは大工の仕事だった。
やがて台に納まった鉋が市販された。しかし、下の図の台の下端のXYZ部分を残して、白い部分を梳き取らなければ、市販のままでは削れなかった。また、裏金との合わせも不充分だった。そのため、直ぐには使えなかった。
鑿は冠の内側をヤスリ掛けしなければ、また、鋸は柄を付けなければ、いずれも使えなかった。直ぐ使いの道具であっても、使っていれば調子が狂うので、調整が必要になることは変わらない。
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