大工道具の一種で、長さを測るもの。現場では、曲尺(かねじゃく)とも差し金ともいう。曲尺は矩(かね)が転じたものと思われるが、直角を調べるものは巻矩という。
ステンレス製でL型をしており、表側には表目、つまり通常のセンチ目盛り、もしくは尺目盛りが切ってある。裏側の長手には、表目に約1.4を掛けた裏目が刻んであり、裏側の短手には、表目を円周率で割った丸目が刻んである。
墨付けには必携で、表目と裏目を使って、さまざまな角度を表現できる。 とくに棒隅の墨付けには不可欠である。
下手な大工を<差し金探しのウロウロ大工>と揶揄した。
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