切断や規準を示すための印を墨といい、墨で印す作業を墨付けという。
柱や桁などの木材を刻むために、切断箇所や規準を示すための印をつける作業を墨付けとよび、家の全貌を把握した棟梁の仕事とされていた。
丸太材への墨付けは面押さえができないので、芯墨を印すことから始めなければならない。下の図のように、両方の木口に直線の定規を立て、両者が平行になるように睨んで芯墨とした。丸太仕事はすべて芯押さえである。
墨付けの中でも、木材やコンクリート面などに、墨壺や墨差しをつかって墨を印すことを墨を打つという。これは墨壺の糸を引き出して、指で弾いて印すので、墨を打つと言った。
プレカットが普及したので、刻みに対する墨付けは不要になった。
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