建築用語集       

匠 総合事務所提供

矩(手)
(かね:て)


 直角のこと。

 直角がどうか調べることを、矩をみるとか、矩をまくとか、矩がでているとか、いう。(ろく=)と矩(かね)をだすことは、大工仕事でもっとも基本であり、もっとも難しいことである。

 差し金は長さを調べる道具であり、直角を調べる道具は巻矩(まきがね)という別のものである。

 矩手に曲がるとは、直角に曲がることである。また、直角に曲がった廊下などを、矩手の廊下ともいう。   

 地面に材を直角に配するためには、ピタゴラスの定理を利用して、下図のような大矩(おおがね)を現場でつくった。しかし、最近では光学器械に取って代わられている。 

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