直角を出すために、現場でつくった大型の木製直角定規のこと。ピタゴラスの定理である 5:4:3 の比を使って、大きな直角三角形をつくる貫材を用いた簡易な直角定規。
大矩(おおがね)は、三四五の定理(さしごのていり)をつかって、各辺の比率が3:4:5になるように貫(ぬき)等の小幅板を用いて製作する。直角三角形では下記の関係が成り立つ。
斜辺×斜辺=底辺×底辺+立辺×立辺
俗にピタゴラスの定理と呼ばれる三平方の定理をつかって、直角定規を作製するときの数値を大工職人たちは昔から知っていた。使用後には解体して、遣り方の貫として使ってしまうことが多い。
大矩を作るときは、貫の傍(側)を基準としないで、 貫の芯に墨を打ってそれを基準にすべきである。貫は微妙に曲がっていることが多い。
最近では光学器械を使うようになったので、重要性はやや下がっている。
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