建築用語集       

匠 総合事務所提供

改良便所
(かいりょうべんじょ)


 汚物が完全に腐敗するまで、貯糞できるようにした汲み取り式トイレのこと。ケンタッキー便所ともいう。

 今日では水洗(便器)が当たり前になったが、浄化槽公共下水が普及するまでは、屎尿の処理は大問題だった。

 屎尿を肥料として使うために、寄生虫などを絶滅させる必要があった。そのため、便槽を貯留槽と汲取槽を分けて、便槽に長期間貯留させた。

 便所で便槽に落ちた屎尿は、2つの便槽を経由することによって、屎尿の自壊作用で病原菌を根絶させることができた。

 建築基準法でも改良便所にかんする規定があり、施行令31条に定められている。

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