建築用語集       

匠 総合事務所提供

廻り縁
(まわりぶち)


 天井と壁の取り合い部に、室内を水平に一周する部材のこと。  

 天井と壁とでは仕上げ材が違うために、両者の取り合いを調整する必要がある。和室の場合、天井は板状の材料を使い、壁は左官による塗り壁かクロス貼りになることが多い。

 柱を小さく掘り込んで、廻り縁を取り付けて天井板を張り、その後で壁を仕上げる。廻り縁には一三一五を使うことが多く、角面をとるのを定法とする。

 下の写真では、左右の壁は照明器具が、壁の見切りとして使われて、この部分には廻り縁はない。和室では廻り縁を必ず使うが、洋間では使わない納まりもある。

 洋間などで天井に化粧石膏ボードを使った場合には、コの字断面のプラスチック見切りを使うことが多い。この見切り縁は、フクビ社製の製品が普及していたので、コの字断面のプラスチック製の回り縁をフクビと言うことがある。

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