匠 総合事務所提供
木(小)舞を芯にしたもので、荒木田を練り付けて作った壁。
土壁は構造耐力を担うこ とがなく、木舞で柱と繋がっているだけなので、蹴飛ばせば簡単にくずれてしまう。しかし、土壁には土だけの表情があり、一種の仕上げ材でもある。土壁の 上に、京壁や漆喰などの仕上げ塗りをかけることが多かった。
最近では下地にラスボードを使って、土塗り風に仕上げたものも、土壁と言うことがある。
土壁は構造耐力を負担せず、襖と同様な空間の区切りにしかすぎなかったので、日本人に強固な構造体としての壁という壁への信頼感をつくらせなかった。
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