建築用語集       

匠 総合事務所提供

荒木田
(あらきだ)


 土壁の下塗りに使用する土のこと。土壁の芯となるのは、竹などを割り裂いた木舞を使ったので、木舞に絡みつく粘りのある土が適していた。

 荒木田原から採れた土が適していたので、この名前が付いたと思われるが、一般に土壁下地に使う土を荒木田という。田んぼの泥土の下のほうの土など、各地の適した泥土が使われ、現場で足踏みなどをして、よく練って使用した。
 土壁が少なくなり、木舞はラスボード下地に代替されてしまったので、荒木田を使うことはなくなった。

 園芸などで使われる荒木田も、現在ではビニールの袋詰めになっている。

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