青森県北部に群生する、天然の桧葉(ヒバ)のことである。
樹齢200年くらいの大木である。耐陰性に優れ、日陰地の栽培に耐える。ヒバは、ヒノキ科・ヒノキ亜科でアスナロ属翌檜(アスナロ)という一属一種の日本特産樹種である。
青森ヒバには、桧と同じ成分が含まれるため、似た芳香がする。樹質は軽軟で木理(もくり)は通直で、肌目は緻密であるが、木目に沿って割れやすい。桧に比べると硬いため、曲(くせ)が強く反りやすい。
湿気に強く腐りにくく、殺菌性のある精油を含み、防虫効果がある。そのため、土台や風呂桶などに使われてきた。年間の伐採量が決まっているので、決まった量しか市場に出ない。良材は桧並みに高価である。
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