建築用語集       

匠 総合事務所提供

ワイヤーラス


 ラスとは金属メッシュのことで、左官塗り壁の下地となる。  

 ワイヤーラスとは、鋼鉄線(ワイヤー)を編んだものである。塗り壁の下地に張って、左官材料をからませて壁に固定する材料である。平ラスとも言う。  

 ラスにはワイヤーラスの他にもメタルラスなどがあり、いずれもモルタルを絡ませる下地となる。ワイヤーラスのほうが厚いので、塗り厚が大きくなる。と同時にワイヤーラスの端部などが表面に出やすくなる。  

 外壁部分では、ラスの下にはアスファルト・フェルトなどの防水紙を張るが、軒天井ではラス板に直接にラスを張る。外壁は雨水を大量にあびるので、防水紙が必要である。  

 軒天井は雨水を浴びることは少ないので、防水紙は不要である。また、ラス板の裏側までモルタルを押し込んで、ラス板の裏側で団子状にしないと、モルタルが落ちるからである。  

 端部の重ね代は100ミリ以上とする。

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