建築用語集       

匠 総合事務所提供

ラス板
(らすいた)


 モルタル塗りの左官下地になるための板材のこと。ザラ板ともいう。  

 15×45~90の板をラス板と称して市販しているが、外壁の下地材であり、モルタルが付いていれば良いので、角のたった部材だけでなく皮付きの材料も混じってくる。

 外壁の場合は、ラス板は互いに1センチ程度すかせて張る。そのうえに、ルーフィングなどの防水紙をはり、ラスを張ってモルタルを塗る。

 水はけの良い木裏を外に向けて張るのが原則で、そのときにはなるべく中心部に釘を打つ。やむを得ず木表を外に向けるときは、釘は両端に打つ。ラス板を斜めに張ると、粗(乱)し(あらし)といって、筋違計算外の補助になる。

 軒天井にラス板を張る場合は、防水紙は張らずに、直にラスをはる。ラス板の隙間から、モルタルが裏側で団子状に広がるように塗り上げ、モルタルが剥落しないようにする。

参考:ラスカット

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