建築用語集       

匠 総合事務所提供

床衝撃音
(ゆかしょうげきおん)


 床に物を落としたり、人が歩いたりすることによって生じる音が、階下に伝わる音のこと。L値で表す。  

 階下に伝わる音は、落とす物や床の仕上げ材によって異なる。飛び跳ねたりするときに発する重くて低い音は、重量床衝撃音といいLL値であらわし、軽い物の硬い音は、軽量床衝撃音といいLH値であらわす。  

 フローリングの普及により、階下への音抜けが問題になり、床下に防音材を入れるようになった。軽量床衝撃音は床仕上げ材を選定することによって、かなり防げるが、重量床衝撃音はスラブコンクリートの厚さを増すことによってしか防げない。  

 カタログに表示されているL値は、実験室で測定した床衝撃音の強さを推定したものである。防音フローリングといえども、完全に音を遮断するものではない。この数値が小さいほど、下階の音が小さく、床衝撃音の遮音性能が高い。

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