匠 総合事務所提供
寄せ棟などの屋根では、四方に流れる平勾配②の部分が、それぞれ四隅で出会う。この部分にできる出隅を隅棟といい、その傾きを隅勾配という。
平の部分の勾配を平勾配と呼ぶが、隅の勾配の底辺は下の図でわかるように、 A より B のほうが長い。しかし、高さ H は同じなので、隅勾配部分の長さが長くなる。つまり、隅勾配は平勾配よりも緩いのである。
これにより、隅棟は捨て張りをするなどして、雨仕舞いを丁寧にしないと、雨漏りの原因になる。
照りや起りのない平面的な屋根の隅棟を棒隅という。
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