建築用語集       

匠 総合事務所提供

押入
(おしいれ)


 建築と一体化した物入れで、和室に付随して幅3尺(90センチ)もしくは1間(180センチ)、奥行きが3尺のもの。中段を設けることが多く、中段の前板を前框(まえがまち)とよぶ。

 押入にはもしくは木製建具戸襖が付くことが多く、1間幅の押入には引き違い戸が付くことが多い。

 押入は布団を収納するには便利だったが、ベッドの生活では、やや奥行きが深すぎる嫌いがある。洋間に付随した物入れは、クローセットと呼ぶことが多い。

 一定規模以上の建物では、押入の天井にも煙感知器の設置が要求される。また、押入は空気が循環しないので、押入の壁は結露しやすい。そのため、中段や床板には簀の子(スノコ)を置くなどの対策をした方が良い。

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