部材を水平にすることを転ばすといい、水平に使った部材を転ばしという。たとえば、本足場の布と布をまたいで渡した部材は転ばしと呼ぶ。
コンクリートのスラブや土間のうえに、直に材料を横にならべて使うことも転ばすといい、束をつかわずに根太や大曳き(大引き)を直に並べた使い方を、転ばし根太という。
この時に、根太と大曳きを転ばしてあっても、転がし大曳きとはいわずに転ばし根太という。
コンクリート床に木製の根太や大曳きを、横使いする転ばし根太は、床鳴りの原因になりやすく、長期的には木の収縮から床が凸凹になるので、好ましい仕事ではない。
転ばしを転がしと言うこともあり、転がし根太ということもある。
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