和風の左官塗り壁で、ざらざらした仕上がりである。聚楽(じゅらく)壁ともいう。
接着剤のボンドを入れて塗るようになったので、表面が落ちることはなくなったが、少し堅い感じがするようになった。荒木田下地の土壁の頃は、奥行きの深い感じだったが、ラスボード下地になって深みが若干薄れた。ボード下地でも塗れるが、ボード下地の場合には、やや厚く塗った方が良いように感じる。
日本間の定番仕上げであり、柔らかい感じが好まれている。かつては下地を土壁としたり、ラスボードとして、下地も左官塗りだった。しかし、最近では石膏ボードのうえに直接仕上げ、しかも接着剤のボンドを入れて塗るようになったので、表面が落ちることはなくなったが、硬い感じがして趣に欠けるようになった。
京壁風のクロスでも京壁とほとんど分からないくらいに仕上がるので、今では京壁よりも京壁風クロスのほうが圧倒的に多く使われている。
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