杉や桧などの軟材を敷居につかったとき、敷居の溝のなかに、摩滅防止のために堅木を埋め込む細工、もしくは埋め込んだ材のこと。
樫の木を使うことが多かったので、埋め樫というようになったが、桜や梅なども硬くて滑りが良いのでよく使われた。
下図の (a) は蟻断面にした部材を、木口から溝に差し込む仕事で、最も確実な方法である。
(b) は埋め込む材料を木殺ししておき、納めてから水で湿気を与えて固定する方法である。
(c) は接着剤で貼って固定する方法である。
今では、敷居滑りが使われている。
広告
図は理工学社「建築の造作図集」から借用
広告