建築用語集       

匠 総合事務所提供

排水枡
(はいすいます)


 地中における排水管の曲がりや合流部に設置されるのが排水枡である。単に升(=枡)と呼ばれることが多い。

 建物から出た排水を公共下水まで導くためには、排水管は敷地内で何度か曲がる必要がでてくる。また、合流させる必要もある。

 曲がり部や合流部は詰まりやすいので、排水枡を設けて詰まりを予防し、万が一詰まったときには、排水枡の蓋を開けて掃除する。

 丸形・角形、コンクリート練り物や塩化ビニール製などいろいろあるが、上部から見ると蓋がされており、内部構造はみえない。

  排水枡の目的は、排水管が詰まったときの掃除のためで、枡では排水管を通過するゴミや汚泥を沈殿、分離させる。そのため、排水枡は定期点検が必要である。

 汚水枡(=インバート枡)、雨水枡、公設枡、泥溜枡、会所枡、トラップ枡、ドロップ枡などがある。また蓋には、密閉型と開放型があり、雨水など取りたいときはグレーチングや格子蓋にする。

 排水管の高さは、水勾配によって決まってしまうため、地表面と合わせるために嵩上げする。下の写真は、嵩上げの部品を載せたところである。

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