建築用語集       

匠 総合事務所提供

排水
(はいすい)


 使用済みの水を、建物や敷地の外へ排出することを排水という。  

 敷地はともかく建物の内部に入った水は、外部へと必ず排出されなければならない。排水には、汚水排水雑排水(=生活排水)、それに雨水の排水がある。

 汚物を流す汚水排水は、φ75~φ100の排水管を使い、雑排水はφ50程度の排水管を使う。両者は建物内では別系統とするが、敷地内で合流させて公共下水などへ放流することが多い。

 敷地の道路(境界線)付近に、最終枡(=公設枡)を設置して、公共下水へと流すことが多い。

 公共下水が整備されている地域では、敷地内に浄化槽を設置せずに、生放流することができる。しかし、雨水は浸透式などを用いたり、中水道として利用するなどして、敷地内で処理することが望ましい。

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排水用配管

・ 鋳鉄管(CIP)-耐食性にすぐれるが、施工性が悪く高価である。防火区画を貫通する前後1メートルは、耐火被覆が要求されるが、最近ではトミジ(管)を使うほうが多い。

・ 硬質塩化ビニール管(VP or VU)-安価で、もっとも多く使われている。VPは肉厚管、VUは肉薄管である。

・ 塩化ビニールライニング鋼管(VLP)-ライニングを施した管で、耐食性に優れる。

・ 石綿二層管(TMP-VP)-トミジ管ともいい、塩ビ管を石綿スレートで覆ったもので、防火区画を貫通できる。

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