錐のなかでも太い穴をあける道具。
壷錐は、下の写真のように先端に丸い刃がついているので、三つ目錐、四つ目錐とは違った方法で穴を開けていく。下の写真の上には柄がついている。
刃が回転し、材の繊維を切りながら進んでいき、刃は開けた穴の周りを切るだけである。中に残された部分は削られないので、刃に受ける抵抗は大きく、使うには他の錐より大きな力が必要である。
壷錐は、材の繊維を断ち切るように、開けたい穴の位置の上で刃の方向を定め、上からボンと柄をたたく。刃を材に食い込ませたところで、一周ぐるりと刃の跡をつけ、ついでに先ほどとは反対側の繊錐もポンと切る。その後、両手で揉み始めると穴が開く。
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