建築用語集       

匠 総合事務所提供

給水
(きゅうすい)


 給排水・衛生設備のうち、もっぱら水を各部屋にくばる設備を給水設備という。

 かつては鉄管塩ビ管ライニング鋼管などが使われたので、直線、直角にしか配管できなかった。最近では、架橋ポリエチレン管を使うようになったので、自由に曲げて配管できるようになった。

 鉄管をつかった配管の場合、長い間使わないと内部が錆びて、赤水が出ることがある。蛇口をしばらく流しっぱなしにしておくと、やがて赤水は止まる。赤水は人体に悪影響はないが、赤水が出るようになったら、給水管のライニング補修もしくは交換時期だろうか。 

広告

給水用配管

・ 硬質塩化ビニールライニング鋼管(VLP)-水道用亜鉛メッキ鋼管に硬質塩化ビニールをライニングしたもので、5~60°程度で使用できる。
・ ステンレス鋼管(SUS、SSP)-軽量で耐食性にすぐれるが、高価である。
・ 硬質塩化ビニール管(VP or VU)-安価で、もっとも多く使われている。VPは肉厚管、VUは肉薄管である。
・ 耐衝撃性硬質塩化ビニール管(HI-VP)-塩ビ管よりも衝撃に強く、屋外配管に使用される。
・ 架橋ポリエチレン管(XPEP)-柔らかく自由に曲がる。-60°から 95°までつかえる。
・ ボリブデン管-樹脂パイプで施工性が良く、95°まで対応し、鞘管ヘッダー工法に使われている。

広告