匠 総合事務所提供
光沢を出した漆のことで、もしくは漆に光沢を出す作業をいうこともある。
漆は本来それほど光沢がない。漆塗りの後に、蝋色研出し(ろいろとぎだし)を施して、光沢をだす。この作業を、蝋色をとるとよび、処理したものを蝋色とよぶ。
蝋色で仕上げた部材は、床の間の框①など、銘木的な使われかたをした。最近では建築に漆を用いることは少なくなった。蝋色をとらずに、短穂(タンポ)擦りなどで擦り込んで使うと、艶はないが深い趣のある仕上がりになる。
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