建築用語集       

匠 総合事務所提供

礼奉公
(れいぼうこう)


 職人が年季(奉公)を終わってから、なお1年ほど無給で親方のもとで働くこと。

 つい暫く前まで、職人の技術を身につけるためには、親方(制度)にしたがって親方に弟子入りする以外になかった。当初、年季奉公は10年だったが、徴兵検査が始まってから5年に短縮された。

 年季奉公が完了することを年明け(ねんあけ)といった。年が明けると、技術を身につけてくれたお礼に、1年間は徒弟と同じ条件、つまり無給で働く習慣があった。これを礼奉公といった。

 現在では労働基準法違犯である。

広告

広告