自分も仕事をしながら、後進を育てる人。
後から続く人に技術を教える人を親方と呼び、教わる人を弟子と言った。親方は教師と違い、自らも弟子と同じ仕事をした。
大工の親方は棟梁とも呼び、現場を仕切ったり建築主と交渉したりした。親方のもとで修業する弟子を、若衆(わかいし)ということもある。
しかし、親方は大工にだけ言うのではない。たとえば鳶(職)であっても左官屋であっても瓦屋であっても、弟子をもって自分の技術を教えていれば、すべて親方であり弟子からは親方と呼ばれる。
左官屋の弟子にとって、親方は左官屋の親方だけであり、大工の親方は棟梁であり、棟梁と呼んだ。
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