向こう側が見えない状態を盲(めくら)といい、内部が見えない不透明な状態をいう。盲格子、盲蓋(めくらぶた)、盲障子(めくらしょうじ)などとつかう。
格子とは棒状の細い部材を並べて防犯を目的としたものだが、ふつうは通風を確保するために部材間に隙間を空けて、内部を見えるようにしている。しかし、盲格子は格子のデザインをつかっているが、隙間を空けずに、もしくはきわめて狭い隙間しか空けずに内部を見せなくしたものである。
内部を見えないように、不透明な部材でつくった蓋のこと。排水枡で雨水など取りたいときはグレーチングや格子を蓋にするが、雨水を流入させたくないときには盲蓋にする。
障子は組子に紙を貼った建具で、ふつうは反対側が見えずに光だけを取り入れるものである。光を通さない襖にたいして、明かり障子ともいうが、全面に紙を貼った障子を盲障子ということがある。
ガラスなどをいれた雪見障子などに対して使う言葉である。下の図は、腰板付きの盲障子である。
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