建築用語集       

匠 総合事務所提供

両面組子
(りょうめんくみこ)


 両側に組子が見えるようにした建具のこと。  

 ふつうの建具は裏表があり、表側に組子が見えるように吊り込むが、表裏なく両側を見付きとしたい場合に、両面組子をつかう。  

 両面組子の作り方は、2通りある。

1. ガラス入りの木製建具の場合は、下の左の図のように、上桟を2つに割って、上部からガラスを落とし込んで納める。この場合は、組子もガラスの厚さを引いて、半分の見込みに作っている。

2. 紙貼り障子を両面組子にする場合には、半分の見込みの組子で障子を組んでおく。そこへ紙を貼った子障子を倹飩式に嵌め込む。  

 下の図の右側が、両面組子障子の納まりである。いずれも細かい仕事になるので、高価な建具となる。

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