木材から出る粘度の高い、ベタベタした樹脂分のことを、脂(ヤニ)という。
脂とは木材からでる樹脂分で、松は脂の多いことで有名である。とくに脂がたまる部分を脂壺とか脂袋といい、製材後も脂壷から脂が出続ける。
塗装しても塗面を脂が押し出してくるので、塗装前には脂止め処理が必要である。夏は高温になるので、脂の流動性が高まり流れやすくなる。冬には固まるので、流れることはなくなる。
伐採後数年たって、木材の成長が止まると、脂はでなくなる。それまではシンナーでふくか、ヤニ止めシーラーを塗布する。表面をバーナーで焼くと脂は少なくなる、といわれる。
とくに脂が集まっている脂壷からは脂がつまでも流れ出る。下の写真の右下の焦げ茶の部分である。
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