建築用語集       

匠 総合事務所提供

幣串
(へいぐし)


 上棟式に上げる祝い柱、もしくは束。  

 むかしは下図のような形で、3メートルの柱が使われていた。最近では1メートル程度の短いものが使われる。短い弊串は、上棟式がおわると、棟に縛り付けて、上棟の記念とする。  

 柱材をつかった弊串は、棟梁送りによって棟梁の家まで運ばれて、棟梁への祝儀となった。棟梁は自分の家を建てるときに、この弊串を柱として使い、建て主との精神的な繋がりをあらわした。

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図は森永達男「建築雛形」金竜堂から

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