下地として隠れて見えなくなってしまう部分にたいして、完成したときに見える部分を化粧という。
垂木は野地板を支えるものとして見えないのが普通で、これを野地垂木というが、軒裏に見える垂木を化粧垂木という。
かつての民家や社寺建築では、軒裏を現し(あらわ)として化粧垂木が構造をも負担したが、いまでは飾りとして吊り下がっているだけのことが多い。
下の写真は、軒先をささえて構造をも担っている化粧垂木である。こうした納まりは防火構造とならないため、よほど広い敷地でないと不可能になってしまった。
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